狭い部屋でも諦めない!リビングを広く見せるコツ“17個”
実は、家具の配置やカラー選びなどのポイントを抑えれば、広く感じる部屋に変身させられます。
●ポイントを抑えてインテリア作りを楽しめば、限られたスペースでも開放感のある空間は作れます。
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家具の配置にこだわる
「リビングが狭い」と感じさせてしまう一番の原因は、家具の配置。
リビングルームは他の部屋よりも広い空間で構成されているにも関わらず、何も考えずに家具を配置してはどうしても圧迫感が出てしまいます。
では、広々とした印象にするためには、家具の配置についてどのような点に気をつければ良いのでしょう。
その1 入口から突き当たりまで視界が一直線になるように
人は部屋に入って真っ先に、自然と奥を見る習性があります。
そのため、その視線を分断してしまうような大きな家具を視線の途中に置けば、本能的に圧迫感を感じてしまうのです。
ですから、入口から突き当たりの壁面までの間で、視界を大きく妨げないようにしましょう。
部屋の中央に背もたれの高いソファやパーテーションなどを置くと、脳が狭い空間と認識してしまいます。
できるだけ部屋の奥まで視線が通るように意識してください。
その2 ソファは窓際や壁際に
「狭いリビングだけどゆったりくつろげるソファが置きたい」そんな時には、部屋の中央には配置せずに壁際や窓際に置いてください。
できるだけ床面が多く見えていることで、広い印象になります。
その際に注意しなくてはいけないのが、テレビ台の位置です。
部屋を広々と見せたい場合は、無理にソファの目の前にテレビを配置しようとせずに、斜めの位置にするなど臨機応変にレイアウトを決めましょう。
その3 窓まで障害物なしでアクセスできるように
窓の前に行き着くまでにたくさんの家具を置くのもNGです。
窓は圧迫感を軽減できる絶好のアイテムなので、ガラス面をできるだけ塞がないようにしましょう。
狭い部屋で掃き出し窓がある場合、どうしても窓の前に家具を配置したくなりますが、ガラスが全面見えている状態と下半分が隠れている状態では印象は全く異なります。
その4 収納は一箇所にまとめる
狭いリビングにありがちな失敗が、収納家具をたくさん置いてしまうケースです。
本棚、食器棚、飾り棚…、用途別に収納家具を点在させてしまうと、それだけで床面が見えなくなってしまいます。
少しでも広々と見せたい場合は、できるだけ収納スペースを集約することがポイント。
片付けやすいので雑然としにくい点もメリットです。
その5 背の高い家具は死角に
風景を見ると、手前の物は大きく、遠くの物は小さく見えますよね。
この視覚効果を遠近感と言います。
棚など背の高い家具を置きたい場合には、この遠近感を利用しましょう。
入口付近の視界に入りにくい部分に背の高い家具を配置して、奥に行くほど背の低い家具でまとめれば、遠近感が強調されて奥行きが広く感じます。
その6 インテリアグリーンやスタンドライトを入口の対角線上に
人の目は、空間を目にした時にまず対角線の方に視線が移動します。
この習性を利用して、入口と対角線に位置する場所に目を惹きつける物を置きましょう。
ここでポイントなのが、「家具ではなくボリュームが少ない物を置く」ということ。
視線が移動する途中にある家具などは自然と流し見されて、「物がいくつかあって広い」という印象を与えられます。
この効果を、視線誘導と呼び、インテリアだけではなく絵や写真の構成にも活用されます。
色選びにこだわる
部屋の圧迫感や閉塞感を軽減させるためには、家具の配置以外に色や素材も大きく影響を及ぼします。
いくら家具の配置にこだわっても、色を間違えると逆効果になることも…。
そこで、ここでは失敗しない色・素材選びのポイントを紹介します。
その7 膨張色を取り入れて収縮色はアクセントに
膨張色・収縮色とは、色の明度によって与える視覚効果のうちの一つです。
・膨張色/収縮色
塗られた面積が一定でも、色によって大きく見えたり、小さく見えたりする事がある。大きく見える色を膨張色、小さく見える色を収縮色と呼ぶ。色と大きさには特に明度が関係しており、明るい色ほど大きく見えることが報告されている。
引用:武蔵野美術大学|色彩
この効果に基づいて色選びをしてみましょう。
小ぶりな家具は暗めの色、カーテンやソファ、テーブルなど視覚的ボリュームが大きいアイテムを明るい色にしてみてください。
全てを明るい白やナチュラル系でまとめてみるのもおすすめです。
その8 カーテンはできれば寒色系に
「カーテンは黄ばみや汚れが気になるので、明る過ぎる色は避けたい」
そんなご意見を聞くことがあります。
確かに、白いカーテンは最初のうちは爽やかで明るい雰囲気ですが、年数を重ねるほど洗濯しても薄汚れた印象になりがちです。
では、色付きのカーテンを選ぶ場合は何色を選べばいいのでしょうか?
おすすめは、寒色系です。
その理由は、一般的に寒色は後進色と言われているからです。
・暖色/寒色
一般的に、オレンジや赤などは見た目に暖かい印象を与え、青や青紫は逆に冷たい印象を見る者に与える。前者を暖色、後者を寒色と呼ぶ。
・進出色/後退色一般的に赤や黄色は見る者の近くにあるように見え、青や青紫は遠くにあるように見える。前者を進出色、後者を後退色と呼ぶ。
引用:武蔵野美術大学|色彩
カーテンを寒色=後進色にすると、後ろに下がっているように見えるため、部屋の奥行き感が強調されます。
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その9 ソファやカーテンなどボリュームの大きなアイテムの色を揃える
ソファやカーテンはどうしても視覚的ボリュームが大きくなるため、自然と目が行きやすいです。
これらの色調を合わせることで、部屋のバランスが良く見えて、広々とした印象になります。
ただし、暗い色ではその効果は得られないので注意してください。
その10 ラグはできるだけ明るく毛足の短いものに
狭いリビングの場合は、ラグを置くとより圧迫感が出てしまうのであまりおすすめできませんが、どうしても置きたい場合にはできるだけ明るい色で毛足の短い物にしましょう。
暗い色のラグを選ぶと、それだけで圧迫感は増しますし、色が明るくても毛足が長いと主張が強くなり同じく狭い印象になってしまいます。
その11 フォーカルポイントになるアイテムを点在させる
フォーカルポイントとは、目がパッと向いて部屋の印象を左右するポイントのことで、アクセントカラーの小物や観葉植物などを置くと視線が分散されて広い印象になります。
ただし、あくまでフォーカルポイントとして置く物は小ぶりな物です。
どんなアイテムを選ぶか、どんなカラーを取り入れるかによって、個性を表現できます。
その12 大柄のカーテンやラグはNG
北欧風インテリアの場合は、大柄の植物モチーフなどのカーテン・ラグを用いますが、この場合も要注意です。
大柄は存在感が強くなるため、狭いリビングにはあまりおすすめできません。
柄を取り入れたい場合は、小柄やドット・ストライプ柄など主張を抑えた物を選びましょう。
その13 ウォールアートは入って左側に
人の視線は、通常左上から右下に流れると言われており、チラシや本などの紙媒体でもそれを意識したレイアウトになっています。
この視線誘導がいわゆる「Zの法則」です。
左上→右上→左下→右下という視線の動きに合わせて際立たせたいアイテムを置けば、見た人の印象に残りやすいと言われています。
ですから、壁にウォールアートを飾りたい場合は、入って左側に飾るとより強い印象になり、インテリアを盛り上げてくれます。
家具選びにこだわる
最後に、リビングを広く見せるための家具選びについてお話しします。
これから紹介するポイントを抑えて、お気に入りの家具を探してみましょう。
その14 主張の強い家具は避ける
個性的でスタイリッシュな家具はとても魅力的ですが、部屋を広く見せたい場合には注意しなくてはいけません。
主張が強すぎる家具は視線を集めやすく、それが大きい物だと圧迫感が出てしまうからです。
あくまでも個性的でインパクトのある家具は小さい物に留めるか、インテリア小物などで取り入れましょう。
その15 目線より背の低い家具でまとめる
背の低い家具は、高い家具と比べても圧倒的に圧迫感が少ないです。
ですから、リビングの家具をできるだけ目線の高さより低く抑えることで、壁面がより多く現れて視界を明るくします。
カウンタートップの収納棚などを取り入れれば、上をデコレーションスペースとしても活用できますし、部屋の奥行き感も増します。
その16 ソファの隣にはローテーブルにこだわらずサイドテーブルも
「ソファーの前にはローテーブル」という固定概念を持つ人は少なくありません。
しかし、狭いリビングでは邪魔になることも…。
また、ダイニングが隣接している場合は、それほどローテーブルをそれほど使わない場合もあります。
ローテーブルにこだわりすぎず、カップやスタンドライトを置くための小ぶりなサイドテーブルにしてみるのもおすすめです。
それだけで部屋の中央が広々とします。
その17 華奢な脚のチェアやオープン棚もおすすめ
家具の形もぜひ意識してみてください。
チェア一つ取ってみても、脚ががっしりとして背もたれが大きいチェアと、軽やかで華奢な脚のチェアではだいぶ印象が変わります。
軽やかで視線が抜けるフォルムの家具を選べば、圧迫感は軽減できますし、扉付きの棚よりもオープン棚の方が部屋が広い印象にまとまります。
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まとめ|賃貸やワンルームでもコツを抑えれば快適空間に
しかし、限られたスペースでも工夫次第で広々とした印象の居心地の良いリビングは作れます。
ただし、そのためにはいくつかのポイントを抑えた家具選びが欠かせません。
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